「公文書管理法制定10年で見えてきた諸問題」
講師 中野目 徹 氏(筑波大学人文社会系教授)
1.趣 旨
2009年(平成21年)に「公文書等の管理に関する法律」(以下「公文書館法」という。)が制定され、まもなく10年が経過する。公文書管理法は文書によって公共団体の活動の説明責任を果たし、適正な行政運営を行うことを目的にし、公文書を「国民共有の知的資源」と位置付けた。これによって行政機関が統一的なルールの下で公文書の管理・保存・利用を行う仕組みを導入し、目的を実現できると考えられてきた。
しかし、公文書館法が施行されている現在においても、自衛隊の海外PKO派遣日報問題、森友学園問題、加計学園問題等に見られるように、文書の改ざんや隠蔽、不存在、誤廃棄等、公文書をめぐる問題は後を絶たない。また、法律の施行により見えてきた新たな問題もある問題もある。公文書自体への信頼性が揺らいでいるなか、今後公文書と公文書管理法はどのような方向へ向かっていくのか。
そこで、今年度の総会記念講演会は、筑波大学の中野目徹先生を講師に迎え、公文書管理法制定から10年を振り返り、その間に明らかになった問題について今一度考える場とする。歴史学とアーカイブズ学の見地からご講演いただくことで、公文書と公文書管理法について考えが深まれば幸いである。
2.日 時
令和元年5月29日(水)14:30 ~ 16:30(14:00受付開始)
3.会 場
茨城県立歴史館 講堂(〒310-0034 茨城県水戸市緑町2-1-15)
※ アクセス → http://www.rekishikan-ibk.jp/access/
4.内 容
○ 総会記念講演会「公文書管理法制定10年目で見えてきた諸問題」
講師:筑波大学人文社会系教授 中野目 徹 氏
○ 質疑応答
※ 終了後、有志による情報交換会(懇親会)を予定しております。
5.参加費
○ 会 員:無料
○ 会員外:500円(資料代として)
6.申込方法
下記のとおり
7.定 員
100名
8.締 切
令和元年5月22日(水)
9.その他
当日、茨城県立歴史館受付(総合案内)にて、「全史料協関東部会 総会記念講 演会」の参加者である旨をお申し出いただくと、入館料が無料になります。展示室 にて、「常設展」(常時)及び「テーマ展Ⅰ茨城県立歴史館名品展 花ざかり―描 かれた春夏秋冬―」が開催中です(令和元年4月20日~6月9日)。
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