「総会記念講演会 地方行政文書の文化財指定をめぐる成果と課題」
1.趣旨
平成8年(1996)の文化財保護法改正を契機として、近代の文化遺産についても広く文化財保護法の保護対象として取り上げられるようになり、アーカイブズ関係では、平成14年に京都府行政文書が国の重要文化財に指定されたことを皮切りに山口県、埼玉県、群馬県、東京都と地方自治体が所蔵する行政文書の重要文化財指定が続いています。また、同時に地方自治体指定文化財となる事例も増えており、文化財として管理されるべき近代行政文書は多くを数えます。
これら近代行政文書は、量が膨大な上に、品質の多様さ、脆弱さをもち、さらにその多くは原本が閲覧利用に供されるという特質を有することから、その適切な管理については諸々の課題が存在します。その課題の多くは一朝一夕に解決するものではなく、改めて文化財としての近代行政文書の管理における成果と課題を関係者で共有する必要があると考えられます。
今回は文化庁から文化財調査官の地主智彦氏をお招きし、実務上の取扱いにとどまらず文化財行政全般を視野に入れた情報や対応のノウハウを共有する機会とします。
2.日時
平成27年6月5日(金)
3. 場所
神奈川県立公文書館
4.講師
講師 地主 智彦 氏(文化庁文化財部美術学芸課 文化財調査官)
5.共催
神奈川県歴史資料取扱機関連絡協議会 |
|